訪問看護業務はテレワークが実現可能か?
テレワークとは、「テレ(tele₌離れた所)」と「ワーク(work₌働く」を合わせた造語で、
ICT(情報通信技術)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことです。
労働人口が減少をたどる日本では、高齢者も障がいのある方も女性もみんなが活躍できる社会を目指し、総務省及び関係省庁が連携した取り組みを始めています。その中でテレワークが推奨され、厚生労働省からは、適切な導入及び実施のためのガイドラインがでています。総務省HPはこちら
リハビリプラスでは、訪問看護業務においてICTを積極的に活用しています。
訪問看護業務は大きく分けて、
1.実際の利用者さんの自宅に訪問し看護・リハビリを行う業務
2.事務所で行う書類作成やカンファレンス等
があります。
リハビリプラスが取り組むICTを活用すれば、この2.の事務所で行う業務のうち、書類作成や各利用者ごとに行う課題の整理や計画立案等はテレワークでも可能ではないか?通勤時間削減により精神的・身体的負担を減らせ時間を有効活用できるのではないか?などの新しい問いが生まれてきたのです。
リハビリプラスにおけるテレワーク導入のメリット、課題などを整理していきます。
テレワークのメリット
・通勤時間の削減における精神身体的負担の軽減や時間の有効活用
・情報処理業務に専念できるため効率性up、ミス削減
・子育てや介護と仕事の両立の手段となり得る
・スタッフのモチベーションアップ
・業務にメリハリがでる
・遠隔地にいる優秀なスタッフの確保
訪問看護でテレワークに適している業務
・電話応対(電話を受けて内容をICTで共有)
・月次書類(報告書・計画書)の作成
・各利用者の経過記録の把握
・各利用者ごとの看護及びリハビリテーションにおける計画立案など
問題・課題
・仕事と仕事以外の切り分けが難しい
・テレワーク頻度の検討
・職場環境改善の効果検証
・作業効率改善の検証
・適切な労務管理(長時間労働になっていないか、メンタルヘルス等の健康確保)
これらのことに対する検証が今後必要です。
訪問看護業務において書類作成などは事務所で行わずとも実施可能ではないかと考えます。
人が人と顔を合わせてこそできるコミュニケーションは前提としてあります。
ICTを活用した書類業務等はテレワークで専念し、事務所では積極的なカンファレンスが行われている、そんな働き方があってもいいのではないでしょうか。
訪問看護業務は、
1.現場で実施するケアやリハビリ
2.事務所ではカンファレンスを中心とした業務
3.自宅等で行う書類業務
というように業務内容によって働く場所を変えることができる。
「訪問看護業務でテレワークは実現可能」
と言えるのではないでしょうか。
月に数回はテレワークの日、があってもいいなあと思いませんか?