医療従事者が行う感染予防策

2020年5月5日

感染対策の基礎知識(厚生労働省の資料を引用)

1 感染対策の原則

感染成立の3要因への対策と、
病原体を 1持ち込まない  2持ち出さない  3拡げない が基本です。


感染成立の3要因と感染対策

感染症は ①病原体(感染源)②感染経路 ③宿主 の 3つの要因が揃うことで感染します。
感染対策においては、これらの要因のうちひとつでも取り除くことが 重要です。
特に、「感染経路の遮断」は感染拡大防止のためにも重要な対策と なります。

・部屋に入る時やケア前後の手指消毒、流水による手洗い
・咳やくしゃみをしている場合等のマスク着用
・血液、体液、分泌物、嘔吐物、排泄物等を扱うときは 手袋を着用するとともに、これらが飛び散る可能性のある場合に備えて、 マスクやエプロン・ガウンを着用


2 標準予防策(standard precautions)

感染対策の基本として、すべての血液、体液、分泌物(喀痰等)、嘔吐物、 排泄物、創傷皮膚、粘膜等は感染源となり、感染する危険性があるものとし て取り扱うという考え方です。

感染源 感染症の原因となる微生物(細菌、ウイルス等)を 含んでいるものを感染源といい、次のものは感染源となる可能性があります。

・嘔吐物、排泄物(便・尿等)、創傷皮膚、粘膜等
・血液、体液、分泌物(喀痰・膿等)
・使用した器具・器材(注射針、ガーゼ等)
・上記に触れた手指等

標準予防策(standard precautions)
・血液、体液、排泄物等に 触れるとき▷ 手袋の着用
・血液、体液、排泄物等が 飛び散る可能性があるとき▷手袋・マスク・エプロン・ ゴーグルの着用
・感染性廃棄物を 取り扱うとき▷手袋の着用
・針刺しの防止▷リキャップの禁止、針捨てボックスに 直接廃棄する


正しい手洗い 資料参照


正しい手指消毒 資料参照